体内の情報伝達

2025年10月14日 08:55

🧠 脳・自律神経へ遠隔的にアプローチする可能性

たとえば、足三里などの末梢のツボを刺激すると、その刺激は末梢神経 → 脊髄 → 中枢神経系(脳幹や視床下部など)へと伝わり、自律神経系のバランス調整やホルモン分泌の制御に影響を与えることが研究でも示されています。
つまり「ツボ刺激=局所だけでなく中枢(脳)への刺激」になり得るのです。

🪡 小児はり・脳血管障害のリハビリでの応用
• 片麻痺など脳血管障害のリハビリでも、頭皮鍼(頭の経絡上のツボ刺激)や手足の遠隔刺激(足三里・合谷など)を組み合わせることで、脳の可塑性(神経の再編)を促進するアプローチが行われています。
• 特に「頭皮鍼(YNSAや頭頂部・運動区)」は、運動野・感覚野など脳の機能領域に直接的な反応を起こしやすく、麻痺改善や感覚回復の補助に用いられます。

✅ 結論として、「末梢のツボ刺激=脳への遠隔刺激」は理論的にも臨床的にも成立しています。
特に片麻痺などの場合、「頭皮鍼+遠隔経穴刺激」の組み合わせは、神経系の回復を後押しする有力な方法の一つです。

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