乳幼児期は胃腸機能がまだ未発達なため、
• 食欲不振(ミルクや食事の飲み・食べが悪い)
• 消化不良(お腹が張る・吐く)
• 便秘・下痢(水分吸収がうまくいかず)
といった症状がよく起こります。これらは東洋医学では「脾胃の働きの未熟さ(脾虚・胃虚)」と考えます。
🧠 脳・自律神経との関係
胃腸は「第二の脳」とも呼ばれ、迷走神経(副交感神経)の働きと深く関わっています。
足三里や中脘への刺激は迷走神経を介して脳の自律神経中枢にも間接的に作用し、
• 消化器の機能回復
• 食欲の安定
• 免疫バランスの改善
などにつながります。
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👶 小児はりでの効果
特に小児はりでは、刺激が非常にやさしいため、消化器系の発達促進や免疫力アップ、情緒の安定といった効果が期待できます。
胃腸の調子が整うと、脳の発達や自律神経の成熟にも好影響を与えるため、**「体と心の土台づくり」**としても非常に重要です。
鍼灸では、これを整えるために「脾胃の気(消化吸収をつかさどるエネルギー)」を高めるツボに刺激を与え、内臓機能の調整や消化吸収力の改善を図ります。